2010年04月26日

文法と感情

ここのところ英語学習について書いていなかったので。
またまたクラスでの出来事から。

海外からの留学生が家を離れてホームシックになっています。

"It's not easy being away from home."

さて、ここである生徒さんが、
「これは文法的にあっているんですか?」
と言い出した。

彼女に言わせると、
学校でならった構文に照らし合わせると、
It+be+形容詞+to不定詞が正しい形だと。
つまり、
It's not easy to be away from home. が正しいと。

そこで私が、
「どちらも文法上間違いではないしどちらも使えますよ。」と説明。

そこで彼女納得。

え〜〜〜???

ホントにそれで納得できるのー?
つまり大事なのは「文法的にあっているかどうか」なの?

その違い自体に意味があるのかどうかはどうでもいい。
この留学生が何を言いたかったのかを考えようよ!
もちろん中にはほとんど意味の違いなどなく、ただどっちでもいいというものもありますが、たいていは理由があって使い分けられている場合が多いんです。

この場合も、〜ingが使われていることの意味がわかれば
彼女の言いたい事も自ずとわかる。
今まさに家から離れている状態での感情をわかってほしいからこそ、
〜ingを使っているんです。
〜ingとto不定詞の違いっていうと形とか構文とかしか考えないでしょ?
でも、ニュアンスの違いもあるんですよ!

to不定詞には、「不定詞は時間的に未来を指向する行為・状態」というようなニュアンスがあります。
それに対して、〜ingは、はその進行形という形からもわかるように、「述語動詞と同時に行われている行為・動作、または既に行われたか継続的に行われてきた行為・動作」を意味します。

だから、学校では,
「〜するのが好きなんです」と言いたい時は、
I like to 〜. でも
I like 〜ing.
でもどっちでもOKと教わります。もちろん文法的にはどっちも間違っていません。

でも、この2つニュアンスが違います。
例えば、自分がやってきてこれからもやるであろう趣味を言いたい時、ネイティブスピーカーは、たいてい
I like watching movies and reading books.
のように〜ing形を使います。
上のニュアンスがわかっていれば、理解できますよね?

誰かと話しをした後で、
It was nice talking to you.
東京に住んで快適と思っている人が、
It's nice living here in Tokyo.
のように〜ing形を使うのもうなずけますよね。

英文法って日本語で直訳できないものや、ルールではカバーできないものがいっぱい。
もともと「時制」を一生懸命カテゴリー分けしてルールで覚えようということ自体に無理がある。
だって、
「未来形はwillとbe going to で、どちらを使っても大丈夫」
なんて教えられてもね〜。

「でも場合によっては現在形や現在進行形を未来形として使うこともあります。」なんて。ますますわからん!

以前に未来形の話を書いた時も同じようなことをいいましたが、
時制をきちんと使い分けて話せるようになるためには、
まず、自分の言いたい事がどのような形を使えばそのように伝わるのかを知ることが一番重要です。

「文法」と「感情」を切り離して考えること自体がナンセンス!

過去形だって、「過去に起きたことを言います」
とか言っておきながら、
「丁寧な表現の時も過去形が使われます」とか、なにそれ?
これも、過去形と呼ばれているものにどんな意味・ニュアンスがあるのかがわかれば、どれもこれも例外として覚えなくてもいいんです。

こういうニュアンスって、ネイティブスピーカーは意識することなく自然に考えることなく使い分けているので、
英語講師をしているネイティブでも、
「あ〜そういわれればそうだー。」なんていう場合が多いです。(笑)
でも日本で学ぶ英語学習者には、このニュアンスの違いこそ知りたい、知らなければならないことなのでは?

ちょっと視点を変えるだけで随分文法の勉強も楽にそして面白くなりますよ!











posted by Karry at 12:06| Comment(2) | 英語学習法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
文法と感情の結び付きを生徒さんに知ってほしいという学校の姿勢はとても素晴らしいですよね。

>この留学生が何を言いたかったのかを考えようよ!
ということを、彼女の中から引き出すために、どのような質問の仕方をすれば引き出せるのでしょうか?
ナンセンス!では、生徒さん自身からこういった視点のヒントにならないですもんね。教える側からすると難しいなぁと思います。
Posted by maki at 2010年05月05日 04:32
>makiさん、
コメントありがとうございます。
ホント難しいです。ただ、意識だと思うんです。
文法というとルールと形式でしか意識しないという方多いと思うんですよね。でもあくまでもコミュニケーションなんだということを意識してもらえるかどうかがポイントだと思います。
意識を変えることでホントに理解力、会話力も変わってきます。
Posted by Karry at 2010年05月05日 20:48
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